BlueHeronRods

多摩川でナマズ

パラオから戻って以来ずっと多忙でブログの更新もままならず、ロッド製作のほうもずいぶんお待たせしてしまっていてスミマセン。
1本ずつコツコツと作っていきますので今しばらくのお待ちを。

7月7日 夕方少し時間ができたので5pc3番ロッドと最小限のフライを持って近所の多摩川へ偵察に。
狙いはヤマベでも何でも良かったのですが今年の多摩川のヤマベは数が多いんだけどやたら小ぶりです。
5cmとかそんな程度でフライへの反応もその日は今ひとつ。なのでフライを12番フックのリーチ系に変えて例の「クチの小さい魚」を探しながら川原を歩いていました。
しかし目的の魚は見つからず、その代わりナマズの姿をちらほら見かけたのでひとつ真剣に狙ってみようと。

ナマズというのは音や振動にやたら敏感なのでまずは静かに歩くこと、見つけたら静かに近づくことが最優先です。夜間のトップウオーターでの釣りが一般的ですがなんだか夜中はおっかないし、何よりもフッキングまでの一部始終を見られないのがつまらない。
というわけでナマズ狙いはもっぱら夕方か早朝に楽しんでいます。

コンクリートの護岸沿いに歩きながら比較的大型のナマズを発見、12番フックに巻いたビーズヘッドのリーチパターンを1mほど外した場所に落としてしずかにナマズの近くまで引いてくる。
そこで一旦動きを止めてフライを着底させ5cmほど動かしてみると即座にヒット。
ナマズは体全体の向きを変えずに頭だけ動かし、さらにあの横に広いクチの端っこでも捕えようとするので想像以上に一瞬でフライを咥えますから呑み込まれないよう注意が必要です。

10数分のファイトの末、水中から出さずに写真を撮ってフックを外しました。だいたい60cmぐらい。
ナマズはウロコもないし、この時期の熱く焼けたコンクリートや砂利の上にべったり横たわらせて写真を撮るのは余りにも酷です。ナマズに限らず釣った魚をリリースするのなら最大限の気遣いをしてやりたいものですね。