BlueHeronRods

「釣れた」より「釣った」

http://furainozasshi.shop-pro.jp/?pid=61982197

フライの雑誌100号に拙作の何の変哲もないフライを2点、掲載していただいた。
他人様の定番フライというのはなかなか興味がある。
実際のところプロ?たちのフライよりも実践的で信用できそうな気がするのだ。
どこそこのなんとかヤーンじゃなきゃダメとか、そういう「狙い」が見え隠れしないのも良い。
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あと興味深かったのはイナガキ社長さんの記事。
ロングリーダーの事など共感できる所が多かった。
まぁ他人の好みにまで口を出す気は無いがやたらロングリーダーがーとかなんとかシステムがーとか言う人はあまりハナシが合わないと思う。
ちょっと長め?ぐらいは別にいいのだ。自分の場合はティペット80cmが標準。
これより長いとなにかとテンポが狂うしトラブルが多くなる。
大抵の人はコレを短いと言うが自分にとっては最良の、30年近く使い続けてきた長さだ。
とてもこれを20ftに変える事など出来ない。
20ftという長さはコントロールの範囲を越えていると思う。
ドラグが掛からないから釣れる、という考え方にはどうにも馴染めない。ドラグが掛かりにくいアプローチを考えたりドラグを利用したりするのがゲームにおける本来の楽しみ方ではないか?
ティペットを長くする事は戦略の一つには違いないが・・・自分はやはり「釣れた」よりも「釣った」を実感できる方法を選びたい。
どれぐらいまでの長さが普通の範囲なのか知りませんが自分の場合はせいぜい160cmかな?
基本的に自分はキャストしたフライが見えていません。ですが、あそこに着水して今はこのへんにある、という確信が必ずあります。そしてこのへんでストライクするだろうという予測もついています。そういう勘みたいなものがティペットの長さひとつで掴みにくくなってしまうんですよね。

ところでこの雑誌の表紙にも載っているフラットグリップですが、これまでに無かったという事はありません。
私自身がとても敬愛するフィリプソンの高級モデルにはハンマーヘッドというグリップが付けられていました。
これは基本形はフルウエルなのですが断面は逆オニギリ形をしており親指の当たる上面はフラットです。
そして握った時の安定感は素晴らしくまさにロッドの背骨を真っ直ぐ推すような感覚があります。
フィリプソン師に敬意を表する意味も含めてあれが「過去に無い」とは、ちょっと違うかな?と申し上げたい次第。