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折れてしまったセクションの補修

今回は折れてしまったセクションの補修です。

ひとくちに「折れた」と言ってもいろんな折れ方がありますね。

1 パキンときれいに断面がわかる折れ方
> ファイト中の過負荷、ブランクの不良などで起こります

2 短冊状にバラケて部分的に断裂
> メスフェルール側に多い。差し込み不足などでキャスト中に起こる、素材の疲労など。

3 ぐしゃっと潰れて短冊状にバラケているが繋がっている
> 踏んだりドアに挟んだりした場合に多い。幅10cm程度なら修復可能。

この中でいちばん直しやすいのは3の場合です。
縦方向の繊維が切れていないので芯を入れて補強しつつバラけた繊維を固めてやればいいわけです。
ガイドに近い場合などは言われなければ気づかないほど補修痕を目立たなくできます。しかし範囲が広い場合、ガイド間やバットなどの場合はどうしても補修痕が分かります。また特殊な色で塗装されている場合も目立ちます。そういう点ではカーボングレーのブランクは無難です。

2のケースはフェルールに多いのでブランク片で作ったスリーブを上から被せて補強します。

今回のケースは1のタイプで完全にパキンと逝っちゃってる折れかたです。
この場合は以下のように芯材で補強し、縦繊維をあてがい、それを横繊維でまとめて固めます。

この作業にかかる費用はガイドの移設が無ければ6000円程度です。
折れた位置がガイドから2~3cmぐらいであればもっと目立ちにくい補修をする事も出来ます。