BlueHeronRods

アノ魚

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large1このところアノ魚をときどき見かけます。
見かけるといっても探さないと見つからないレベルです。
ときどきフライにヒットしてくることもあります。
けれど小さい。大きくてもせいぜい20cm。
このあたりでも「駆除活動」が行われているときいてその訳がわかりました。
網の目をくぐることができるサイズが生き残って翌年には15~20cmになり駆除される。
しかしたまには運良く免れる個体もいて、それらが産卵し網の目をくぐることができるサイズだけが生き残り・・・
という繰り返しなんじゃないでしょうか。

もっと下流のほうでは川幅も広大になり水深もあるものだから捉えきれないものが大きく育っているんでしょうね。

魚食性のある魚といえばハスなんかも鮎の放流に混じって各地に増えているのですがこれは問題にならないんですね。
過剰なほどに繁殖しているコイはとてつもない数の他の魚の卵を掃除機のごとく食べてるはずですが問題にならないんですかね?
この頃増えてきているカワムツも本来は関東にいないはずの魚でミノーにもヒットしてくる魚食性の強い魚ですがこれは?
それらは問題にならないというよりも「カネにならない」
正直なところそんなもんじゃないでしょうか。
それにアノ魚だって卵や稚魚の段階で他の生物の餌となっているはずなのになぜそこには触れないのでしょう。

先日、釣りをしていると漁協の方が集金に来て「游魚料500円払いなさい、あなたはリール竿ですから1000円です」とおっしゃる。

「そもそもリール竿というものはスピニングやベイトリールが付いた竿の事を言ってたはずですよ?これはラインを収納するだけの糸巻きなんだから」
「でもリール付がいてますよね?」
「秋川では300円だったからずいぶんとお高いですね?で、この1000円は何に使われるんですか?」
「鮎やハヤの放流などです」
「でも僕が釣っているのは放流どころか駆除されてる魚ですよ?この1000円がその費用に使われるなら僕は払いたくありません」
「駆除に関しては漁協の関与する事ではありません」
「じゃぁ川のゴミを底のほうまで片付けるとかしてくださいよ。ビニ-ルシートとか自転車とか」
「清掃は国土省の管轄ですので」
いいかげんムカムカしてきた僕は
「じゃぁオタクの仕事は集金だけかい?やらない理由ばかり探している人間はダメな人間ですよ、あなたは川を愛してないんですか?」と言いながら1000円を手渡しました。

魚と漁業従事者(この川にいるのかは疑問)と釣り人のために漁協があるのなら意味のわからない河川改修事業に反対運動してみるぐらいしたらどうなんですかね。

少なくともこの川では10年ほどの間にずいぶん魚が増えてきている気がします。
増えていると感じるのはアノ魚ではなくオイカワ、カワムツ、モロコ、ツチフキなどですが。
高度成長期の頃が最も汚染がひどく、その後は無リン洗剤の普及、生活廃水の処理が発達した事、地価高騰で工場が他県へ移動して工場廃水が減った事などの理由で浄化が進んだようです。
では本当に浄化されたのかというとそうでもない。
見た目にはきれいでも獲れた魚を食べてみると浄水場と同じ匂いがするそうです。