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桂川 Ultra light Switch Rod “Eliane” 11ft 2/3 テスト


フライを始めてはや25年余り、当時の自分にとってはフライフイッシング=渓流の釣りであり、ドライフライがメインでした。
釣れても釣れなくても上流へ上流へと魚を求めて沢を歩きピンポイントを狙い撃ちしていく楽しさ、新緑の頃の生命感みなぎる空気や、谷底から見上げる真夏の空は山岳渓流の釣りからなんとなく遠ざかった今でも鮮明に思い出せます。
まぁしかし3~4時間も車を走らせて真っ暗になるまで釣りして帰りは気絶しそうになりながら渋滞に揉まれ・・・そういうのがちょっとキツくなってしまい、その後バスバギングにハマり、ソルトに興味が移行しました。
ここ数年、日常的にはヤマベなどのザコを近所で楽しみ、たまーに沖縄や海外の海へ行くというパターンに落ち着いています。

で、しかしたまにはマス類もネタにしとかないとフライマン的にちょっとアレかな?などとも思ったものですから知人のお誘いもあって桂川に行ってきました。
実はその前の週には富士宮の芝川へ行ったのですがポイントごとまったくダメになっている様子で釣りにならず記事にするに至りませんでした。

案内されたポイントに立つと流れの中には30cm程度のニジマスが数匹泳いでおり、時折地味なライズを繰り返しておりました。
18番程度のパートリッジ系ソフトハックルをいろいろ取り替えながらアプローチするもなかなか反応が無く苦戦しましたがなんとか当りフライを見つけてニジマス10匹程度と画像のヤマメをキャッチすることができました。

それにしても桂川、ゴミが多すぎですね!
マスが生息する川としては間違いなく日本一キタナイです。いや世界一かもしれません。
比較的魚が多くて近いわりにこの川へ出かけないのはこのゴミのせいです。
ただ魚が釣れりゃ楽しいってものじゃないですよ。地元の人はそんなこと知るか、昔からゴミは川に捨ててきたんだ。とおっしゃるかもしれませんが今と昔じゃゴミの種類も量も違うんです。

ちょっと話がそれましたがこのポイントはバックをとるスペースがあまり無く、ましてや11ftもあるこのロッドを振ってフォルスキャストなんか出来ません。今回はDT4番を7mにカットしたヘッドを使ってのアプローチでしたがスペイとかアンダーハンドとかいろいろ難しく考えるまでも無くただ単にロッドを縦から前へ倒しながら左手のホールを加えるだけで難なく対岸へフライを送り込み、その長さを生かして流芯をまたぎつつフライを沈め。その後ラインを流れに乗せて瀬尻でターン・・・といったウエットの釣り方にはとても使いやすいロッドだと感じました。
また30cm程度のマスを8X以下のティペットでやり取りできるしなやかさ、大きく弧を描くその様子は目にも楽しいものでした。

今度はもうすこし規模の大きな川で試してみたいと思っています。