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折れ破損の補修 実例

折れてしまったロッドを元通りに繋ぐことはできません。
元通りに戻すには同じブランクを手に入れる以外に方法は無いと思います。

ですが折れ方の状態によってはアクションも大差なく、運が良ければ見た目にも目立たせずに補修することは可能です。

費用の方はたいていの場合7000円、コルクやリールシート、ガイド付け替えの作業を含む場合はその分を加算しますが基本作業料3000円が既に含まれていますのでついでにガイド交換をする場合にはお得です。

「運の良い折れ方」は以下の例となります。

例1 ガイドの位置、またはフットの両端付近で折れている場合
例2 グリップの中で折れた場合(転倒時に多い)
例3 バットセクションのグリップ寄りで折れた場合
例4 フェルールにごく近い位置で折れた場合

*上記に加えてブランクに色がついていない、アンサンドもしくはグラファイトグレーの場合は見た目にかなり目立たない補修が出来ます。

「運の悪い折れ方」はつまり「運の良い折れ方以外」の場合です。

例5 ガイドとガイドの中間位置
例6 目安として10cm以上の幅で潰れている場合

ここではその実例をいくつか見ていただけます。

例1 ガイドの位置、またはフットの両端付近で折れている場合
ティップの場合はまず近いガイドの位置でカットします。
ガイド足の間に接合部を隠す形で補修するため見た目にはほとんど気になりません。

例2 グリップの中で折れた場合
*コルクを除去してブランクを補修したのちグリップを作るためグリップ製作費用が加算になります。
*費用は掛かりますがリールシートも含めてリメイクすることで新品状態に。

例3 グリップ付近のバットで折れた場合
*破損位置によって多少グリップを削って補修を隠すこともできます(コルクリング+成形費用が加算)
*文字のある辺りは元々エポキシで太くなっていますのでその辺りで目立たない補修が可能です。

*このORVISの場合は元々バットセクションがティップより長かったためその分をグリップ内に収めることにしました。補修箇所はグリップの中なので見た目には全くわかりません。(修理費用10300円でした)

*このFenwickは文字のある辺りで折れていました。
この位置は元々文字や飾り巻きの上にエポキシコートされており、太くなっている部分なので見た目には違和感なく補修できます。この頃のロッドはどれも先調子なのでこの場所が多少硬くなってもあまり関係ないようです。見た目が悲惨な割には復活させやすい破損です。

例5&6 ガイドとガイドの間で折れている場合&広い幅で潰れて折れている場合
*これはもうこの画像のような補修をするしかありません。
*運が良ければ在庫のブランクから似たようなセクションを見つけられるかもしれません。
*費用対効果を考えると同じ物を中古で探すか買い替えを検討した方が良いかも?

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