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フライラインのループについて

最近のライン、シューティングヘッドには溶着のループを付けられていることが多いと思います。
なにか目新しいセールスポイントを作りたいんでしょうけど個人的にはアレは邪魔でしかありません。購入したらまず切り落とすのが恒例の儀式となっております。

シューティングヘッドのリア先端のループ、あれがガチガチ引っかかるのを耐えられますか?
リーダーとラインの接続部、取り込み中に引っかかったら嫌じゃないですか?
ファイト中など焦っているとき、テンションが掛かっていると尚更引っかかるようになります。
引っかかったまま強く引けばティップを折るかもしれません。
(Zaccoなどの細く繊細なロッドは確実にキケンです)

またライン先端のループ、5番ぐらいより上の番手ならあまり気にならないかもしれませんが3番以下だったらあれはもう抵抗でしかありません。形状的に空気抵抗大きくてダメだと思いますし、あの部分だけ重くなりますよね。あの位置で失速させたらその先のリーダーまでパワーが伝わりません。

というわけでいくつか接続法をご紹介いたします。

ヘッドとランニング、ラインフロントとリーダーの接続

ループ部分をヒートガン、ヘアドライヤーなどで熱し、柔らかくなったところで爪を使ってむしります。

 

ライン先端とリーダーの接続

元々ループが付いていない、またヒートガンなどの用意が無い場合にお勧めです。
画像のような手順で20~30LbのPEラインを結び付けてループにします。
傷んできたら同じ個所にやり直せばいいので先端が減っていきません。
スリムかつ軽量に仕上がるので低番手にお勧めです。

元々先端のループが無い場合には一般的なネイルノットの他にいくつか方法が有ります。

■ 既成のブレイデッドループを使う
5番以上ならお手軽かつ丈夫で良いと思います。おそらくもっとも一般的です。

■ 先端2~3cmを折り返して熱収縮チューブで溶着したのち、先端を剥く
コンパクトで見た目にもスッキリしています。

■ ライン先端からブレイドコアにニードルを通し、斜めにカットしたバットを1~2cm差し込んで瞬間接着剤(低粘度の物)を1滴垂らす。これは想像以上に丈夫です。最も抵抗が少ないが作り直す度に先端が短くなる事が欠点。エアフロなどモノコアのラインには不可。


ビギナーの方のご参考になればとこのようなページを書いております。
フェルールの扱いについてもぜひお目通しください。

フェルールの扱い