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フェルールワックスの使用について

物を大切にする人はたいてい「お手入れ」が好きなんだけど、やらないほうがいい場合もあるのがフェルールワックスです。
これでもかと厚塗りすることで差し込みが浅くなり、結果内側に細い亀裂を生じさせ、そこにワックスが入り込み更に亀裂を広げ・・・という悪循環を起こします。
あれはもともと金属フェルールに使われていたものなのでは?
塗布するにしてもごく薄く、滑り止め程度に使うものと思います。
ブランクは外側からの潰れ圧力には強いけど内側から外側に開こうとする力には弱く、補強が無ければ簡単に裂けてしまいます。
摩耗などにより緩くなってきた場合はネチネチのワックスを厚塗りするよりもオスフェールの側を瞬間接着剤で肉盛りする方をお勧めします。これは簡単で効果絶大です。

瞬間接着剤と粘着シールの台紙など接着剤が付かない紙を用意します。
まずはオスフェルールに付着しているワックス成分をシンナーなど使って完全に除去します。
紙台紙の方にツーっと1本、接着剤で線を引き、そこに並行してオスフェルールを並べたら紙を巻きつけながら何回か回します。1~2分放置すれば塗布された面には薄い皮膜が出来て肉盛り完了です。
キツくなりすぎた場合は800番程度のサンドペーパーで調節します。