私、マス類のフライフイッシングに関しては湖か、ある程度開けた川か、ダブハンが振れるような本流が好みなんです。で、ここで正直に言っちゃいますけどいわゆる渓流っぽい川で釣る場合は管理釣り場のほうがぜんぜん好きなわけです。
夜中に出発して3~4時間も運転し、沢を歩き岩をよじ登って行けども行けども魚は出ない、やっと出たものの15cmぐらいのイワナ…みたいな釣りは正直もうキツイんですね。
体力的にも気力的にも、もうそんな無理な事はしたくないワケですよ。
それにそんな山奥まで行った所で細々と釣れてくるのが放流魚だったら??
東北や北海道ならそんな事は無いのかもしれませんが東京近辺の2時間ぐらいで行ける渓で逞しく育ったネイティブトラウトなんか期待するほうが無理ってもんです。
それにフライ愛好家の皆さんは概ねナチュラリストなわけですよね?自然を護りたい大切にしたい…なのになぜ大袈裟に言えばやっとの思いで命を繋いでいる貴重な天然マス類を釣りに行って川の中を歩き回るのか…イヤまぁここまで言い始めるとキリがないので止めときますが、要するに私は近くで楽に大きな魚と出会える管理釣り場が好きだし、それで十分満足できるという事なんです。
今回初めて行った管理釣り場は一日あたりの人数制限があり原則予約制、自分が見た限り魚のコンディションはこれまで行ったどこの管理釣り場よりも整っていました。また昆虫、小魚ともに餌はとても豊富でパワフルなファイトも頷けるものでした。
ただ一つこの釣り場には難点が・・・カワウ対策のテグスが頭上に張り巡らされているのです。
これは慣れないと始終引っ掛けてしまいかなりストレスでしょう。
場所によってはテグスの位置が高くあまり気にならないところもあるのですが、流れに対して平行なアプローチをしたいばあいは特に、常に頭上を意識していないとフライを引っかけまくる事になります。
(引っかかっても落ち着いて引っ張ればテグスが延びてきてフライを外せますが)
気の短い人にはちょっと難しい場所かもしれませんね。
私は7’10”の0番ロッドをテスト兼ねて使っていましたが0番程度の飛距離でも特に不自由を感じることはありませんでした。ただここの魚はわりと大き目のフライを好むようなので6’~6’6”のグラス3番ぐらいを使って12番サイズのビーズヘッドだとかセッジ類、テレストリアルなんかこれからの時期は面白いでしょう。