BlueHeronRods

初の徳之島は台風接近により・・・

7/22~27 このごろ話題の徳之島へ行ってきました。

もしかしたら運良くアレが釣れるんじゃないかと期待していきましたが結果的には釣れませんでした。
到着した日の夕方と最終日の午前以外はずーっと島の西側に台風が移動中で連日かなりの強風と叩きつけるようなにわか雨にヤラレながらもどうにか毎日釣りは楽しめました。

ブラインドキャストで漠然と探る分には強風はそれほど苦になりません。
特にこの頃はSAのSpeyLiteというスカンジヘッドを主に使っていますのでむしろ追い風があった方が楽に遠投できます。

タックルはいろいろ持っていきましたが使いやすさからNorthForkCompositesの11ft 6wt Switch を手にすることがほとんどでした。何度も南国離島へ通ううちにメインとなる使いやすいロッドは絞られてきた気がします。自分の場合は9ftの6番、 11ftの6番 、12ft6inの8番、すべてNFCのブランクから組んだものです。加えてハタなどラグーンの小物遊び用として8’6”の6番グラスにBlueHaloを持っていきました。

浅いサンドフラットでテイリング狙いの釣りだけをするのであれば9’の6番と8番を用意すれば事足りるかと思います。しかし魚を見つけるというのもなかなかそれなりにスキルが要るもので簡単ではありません。そうなると結果的に魚が通る確率の高そうな場所でキャストを繰り返す時間がほとんど、という事になります。現実的に6番で太刀打ちできないようなサイズは滅多に来ませんし、あまりヘビーなタックルだとハタ等の小物が面白くないですからやはり6番が妥当かなと思っています。風も強いことが多いし一日振っても疲れないロッドが必要です。
少しでも魚との出会いを増やせるよう、あらかじめGoogleMapなどでチャネルに近い場所、ボトムに変化のある場所の目星をつけておくとよいでしょう。

潮位の動きを常に意識してこの時間帯ならここでテイリング狙い、この時間帯ならここでハタと遊ぶ、といった組み立てをしないとせっかくの数時間を小物しか釣れない場所で過ごしてしまったりします。
こういった潮位アプリを活用することがお勧めです。

またGoogleMapには便利なリスト&メモ機能があります。使いこなせば無駄なくポイントを周れるでしょう。

フライに関してはダンベルアイのついたチャーリーパターンがメインになるかと思いますが、意外とオモリのないフライも必要です。これは自分自身の経験から思ったのですがプラスチックのボールチェーンを使ったフライもあるに越したことはありません。着水が静かでソフト、ゆらゆらと舞い上がったり沈んだり漂ったりする軽さが必要な場合もあります。特にサンゴのあるエリアでハタ類と遊ぶ場合、重いフライは根掛かり連発です。魚の方から水面まで飛び出してきますからそれほど沈める必要は無く、むしろユラユラ漂う方がアピールする時間を稼げます。チヌやアジ類を狙う場合も特に浅い場合は必要です。静まりかえった水面にダンベル付いたフライがボチャーンってのは目も当てられない感じがします。

島のいたるところで何かしらの魚と楽しめますが時間帯と潮のタイミングを見て行動しないと小物だけ釣って終わってしまいます。サンドフラットで見つけて狙う釣りをするのか、岩やサンゴの絡む場所でハタを数釣りして楽しむのか、突堤等からキャストを繰り返して大型魚との出会いを待つか、一日の使い方をよく吟味してから動くのが吉です。

今回は55㎝ぐらいでまぁまぁ良いサイズのクロヒラ2匹と40cmぐらいのフエフキ、その他たくさんのハタ類、という感じでした。個人的にはハタ類だけでもポツポツ釣れていれば楽しいのですが、サンドフラットの釣りをメインにするとなるとハタ類はあきらめてイチかバチか、ヒラアジ類との割と偶然な出会いに期待する釣りとなります。当然一日頑張ってもアタリ一つ無い、という事が起こります。
潮の上げ止まり~下げ途中は岸近くまで魚が来ていることが多くチャンスタイムと言えます。
下げ止まり~上げ始めはサンゴが露出するようなラグーンでハタゲームを楽しみ、潮が動き始めたらサンドフラットや河口のエリアへ移動して回遊系を狙うというのが効率よく楽しめる時間割かと思います。

3日目の午前中、宿からほど近い広大なサンドフラットのポイントで膝上程度の水深をブラインドキャスト、ゴツっと抑え込むアタリがあってロッドを立てるとかなりの力とスピードで一気に走り始めました。
そのときラインバスケット上にかなりのラインが乗っており、まずこれをリールに回収すればいいのか、魚を走らせて出してしまえばいいのかで一瞬迷ってしまったのが敗因。魚はアオサの鉄杭をジグザグに通り抜けてフライラインをボロボロにしたあげくリーダーを切って去ってしまいました。

あの時どうすればよかったのかとその後何度も頭の中でシミュレーションしました。

まず、ラインテンションを保ったままロッドティップを高く上げパレット上のラインを出すべく自分が後ろに下がる、強引に引かれた場合は引き出させる。
余分なランニングラインをリールに回収し終わったらリールファイトの開始、ラインの出し入れしつつ自分自身から魚の方へ進んでいく、
ティップを高く保持することでアオサの鉄杭を交わし、杭のない場所へ誘導。
延々と沖に進んでもほとんど水深は変わらないので魚の方へ歩み寄ればよかったワケだ。。。

まぁキャッチには至らなかったものの夢は残してくれた徳之島。
また行ってみたいと思います。