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2010 パラオ釣行

パラオと言えば釣り人にとっては憧れの海、巨大魚の聖地、子供の頃の僕は釣り雑誌でパラオの記事を見て、いつか自分もこんな遠い南国の海で釣りをしてみたいと夢を膨らませたものです。
けれど、こういう所まで行って大きな魚を釣って遊ぶのは余程のお金持ちとか芸能人とか、そういう限られた人たちだけだと昔は思っていたのであまり現実味はありませんでした。
ところがいつの間にかそんな「聖地」も日本人ダイバーらにはメジャーな島になっており1ドル220円もした時代に比べたら1/3ぐらいの費用で行ける普通の観光地になっていました。

JALは直行便も飛ばしているようですが今回僕は貯まりまくったANAのマイレージを消化するためにコンチの乗り継ぎ便で行ってきました。
ハワイなんかと違ってパラオに来る客はアクティビティー目的なのでやたらと豪華なホテルなんかは少なく50ドル程度で十分清潔なホテルに宿泊する事が出来ます。
ダイバー客で賑やかな繁華街のホテルでは落ち着かないし、連日バベルダオブ島まで通うつもりだったので今回はコロール島の端にあるGreen Bay Hotelを選びました。安くて広くて静かで清潔、釣りを目的にやって来てこれ以上何を望むでしょう。ちなみに日本人客は私一人で釣り人は年に2~3人しか宿泊しないと言っていました。
一人旅だと気取った食事もしないし、あとはレンタカー代ぐらいで実にローコストな釣行でありました。

朝6時に自宅を出て8時ごろには成田着、10時半に飛ぶはずの飛行機が2時間ほども遅れてやってきて3時ごろにグアム着、急かされながら乗継してパラオには7時ごろ着。時差はありません。
翌日からの釣りに備えて道具を広げTVなど見ているうちに寝てしまい初日は終了。

2日目の早朝、ベランダからの景色。
夜に着く便だと目が覚めたらいきなり別世界に居たってカンジで面白いですね。
朝8時に来るはずのレンタカーが9時になるというのでホテル下の波止場までテクテク歩いて海を見に。

地図で見るとかなり奥まった湾だったのであまり水は綺麗じゃないのかなぁと思っていたのですが驚くほどの透明度。
背の低いマングローブ帯だと思っていた緑の部分はそれぞれが実際には小高い山でありどこか日本的な景色だと感じました。

ホテルへ戻ってきたところでやっと車が届き、そそくさと荷物を積み込んで出発。
GoogleEarthで散々ルートを確認していたにもかかわらず(しかもプリントして持っているのに!)ヘンテコな道に迷い込んで時間をロス。
車を止めて地図を見ていると現地人が心配して声をかけてくる。
パラオの人たちは皆さんとても親切です。
で10時ごろやっと目的のビーチに到着しカヤックを膨らませて漕ぎ出しました。

水の透明度に驚き。
カヤックから水底を覗き込むと宙に浮いている気分です。

まぁ大きいものは釣れませんでしたが30cm~70cmぐらいものが筋肉痛になるぐらいの頻度で釣れてきます。
70cmというと大きな魚に聞こえますが、そういうのはやたらと細長い奴なので手応えはイマイチでして。。。
マルキョク州の広大なリーフにほぼ毎日通ったのですが魚影はすこぶる濃く、特に30cm程度のフエフキダイ系のいろんな魚が多いように感じました。底が砂地で海草のところが多いせいかハタ類はあまり釣れませんでした。
カヤックで漕いでいると一日に3回ぐらいは1mクラスのヒラアジ系を見かけましたがこちらに気づかれるとすぐに逃げてしまうのでした。

連日夜明けから日没までがんばってなんとかキャッチできた唯一のオニヒラ。40cm程度でしたが一応、本命キャッチということで。